◆この名古屋大学も参加している国際共同研究チームの「ニュートリノが光より速い」にインサイト・シンキングしてみます。
この世界的な科学者チームの発表に対して、ここが間違っていたのではないかとコメントすることには勇気がいることですが、このような挑戦こそが最近の原発事故や企業のトラブルの危機管理に有効な思考法を育てることになると確信します。
では、疑問点を挙げて検証します。
先ず、欧州合同原子核研究所と730km離れたイタリアのグランサッソ地下研究所の距離を測るのに全地球測位システム(GPS)を使ったとあり、これでは数10mから100mの誤差が生じる。
これは世界的な科学者ぞろいなので3年間、1万6千回という実験回数で解消したでしょう。
しかし、これは地球の表面距離で2点の距離が730kmも離れていれば地中を直線的に走るニュートリノとでは当然2点の距離が短くなります。仮にこの点も十分に考慮されていたとして、
最後に紙面では研究所の地下から発射し、他方の地下で観測と記載されています。ここが問題です。両方が地下であれば地球の中心に向かって掘った地下室は730kmの距離では更に短くなります。距離が短ければ当然に光より速い数値が記録されて当然ですね。
日本とブラジルの距離は地球の直径の長さというようなものです。
「インサイト・シンキング」とは、専門的な知識がなくても一般常識を駆使して問題点を浮かび上がらせる思考法です。