『インサイト シンキング』この思考法で見えないモノが見えてくる。そして、自分の立ち位置を間違えないように洞察力を養う。
「何かが起こってから対応しても遅い。起こる前に洞察する。これがインサイト シンキングの基本概念ある。」
企業経営においては勿論のことであるが、若い学生の職業選択や就職活動でも自分自身の将来を決める大切な決断だ。また、高齢者においても動き回れる身体とボケない脳を維持するためには、今までの知識を最新の情報の更新して、更に、自分自身の健康維持マニュアルを創り上げるには、絶対的に洞察力「インサイト シンキング」が必要だ。
現社会における不確実性は、モノ・カネ・情報のグローバル化で、自分の立ち位置が3年〜5年後どの様に変化して自分自身に影響を与えるかを誰も教えてくれない時代になった。従って自分で感じ取るしかないのだが方法がわからない。
具体的に現実の社会で起きた事故や現象を題材に検証してみよう。例えば,JR西の福知山線の脱線事故や中目黒で起きた日比谷線の脱線事故は新聞やテレビで繰り返し報道されたので、情報量としては皆同じわけだ。
でも、洞察力を駆使して、この事故の報道一つ一つを検証した場合、事故原因についての関係者の原因説明に矛盾点と発表者側の立場を含めて考慮すれば明らかなコトが数点浮び上がってくる。
JR西日本の福知山線の脱線事故は単にスピードの出し過ぎなのか? 車輛の構造に問題が有ったのではないのか?
なぜなら、報道で台車と客車(箱)がクッションを良くするためにバネだけで固定して接続されていた。そうであれば、カーブに差し掛かった時点でブレーキを踏めば先頭の車輛にカーブの外側へのモーメント(力)が働く。これは、自動車を運転した者ならば誰でも経験したことがあると思うが、カーブに入ってからブレーキを踏めば車が外側にぶれて車体が安定しない。むしろ基本的にはカーブに入ってからは加速する必要があるのだ。
この事故で先頭車輛からの脱線が意味するものはカーブに入ってからの減速だ。ただこれだけなら、当事の列車の速度からして脱線は起きないはずだ。原因は車輛の台車と客車(箱)の接続が固定していなかったから必要以に車輛が台車から離れて外側に傾き台車より先に転倒し、次に台車がその力に引っ張られて脱線したはずだ。
これらの知識は中学校で教える動体モーメント等の知識で判断できる。なのに、優秀な技術者がいる関係者が声を上げられない理由があったことになる。
車輛が事故の原因であれば、その他の鉄道事故の原因にも波及するからだろう。青森での風速30メートルで車輛が転倒脱線した。過去に、この程度の風速で脱線した例はない。それ以上の風速にも耐えてきたはずだ。
更に、
この事故後、全私鉄を含めて、新車両を導入してきたのは、国交省も車両自体の欠陥に気付いていたのでは???